June 20, 2008
世界報道写真展とイスラエル
東京都写真美術館の世界報道写真展のオープニングに出席した。 まず驚いたことは、他の外交官がほとんどいないのに、イスラエル大使夫妻が出席していて、アナウンスで紹介されたこと。 ジャーナリズムの場所に紛争の当事国、しかも占領当事国の大使が出席し、紹介される例など聴いたことがない。ビルマの大使が出席したいといったら、紹介するのだろうか。幸い大使はすこし遅れてきたため、スピーチを聞かなくてよかったが。耳を疑ったのは私だけではなかったようだ。 ここにはイスラエル写真家のジブ・コーレンも来ていた。映画「1000の言葉より」の上映が写真美術館である関係できたのだろう。ところで彼の横浜での上映・講演会の後援もイスラエル大使館だったという。出席した知り合いが彼に、写されている被害者がイスラエル人ばかりで、パレスチナ人がいないことに触れたら、彼は烈火のごとく怒ったという。私は上映会社から、彼と対談するようにと話を受けたが、DVDを見て、あまりにカメラ小僧がそのまま大人になったようで、断った。 ところでDAYS JAPANの写真展の3位にはパレスチナの人々の上に落ちてくるイスラエルのミサイルの写真が受賞したが、世界報道写真展ではパレスチナから発射されたロケットの写真が受賞した。まったく逆な立場の写真というのが面白い。 特に昨年の世界報道写真展は親イスラエルのバイヤスがかかっていたが、どうしてこの権威ある写真展がこんなことになっているのだろう。日本の受け手は朝日新聞だが、彼らに写真を選ぶ権利はないから、戸惑っているのではないかと思う。 何度も書くように、世界報道写真展と、ピュリッツァ賞、そしてDAYSへの応募作品は、少なくともトップの作品はほとんど重なっている。そのため今回はゴリラの殺戮写真とブット暗殺の写真が両者で受賞した。そのほかの写真で、世界報道写真展のほうで落選したけれどDAYSで受賞したもの、その反対と、審査員によってこうも受賞作品が違うものかと興味深い。 今日、東京・新宿のコニカミノルタ・プラザでのDAYS写真展が終わった。来年はDAYS写真大賞の5回目。記念して大々的に行いたいと思っている。皆さんの町で開催したいと考える人は、DAYSの kikaku@daysjapan.net にご連絡いただきたい。... 【続きを読む】