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== IN THIS ISSUE ===================================================
■ HIROPRESS.net からのお知らせ
■ HIRO COLUMN 帰国しました
■ 雑誌掲載予定
■ 講演予定
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■ HIROPRESS.net からのお知らせ
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● HIRO COLUMN「帰国しました」を公開しました。
http://www.hiropress.net/column/
http://www.hiropress.net/column/020526.html (次回コラム配信後)

● 6/7 発売の『週間金曜日』に写真と記事が掲載されます。このメールの
下の方にも、ご案内があります。

● 6/22、東京情報大学で講演が予定されています。詳細は、このメールの
下の方にあります。


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■ HIRO COLUMN 帰国しました
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http://www.hiropress.net/column/
http://www.hiropress.net/column/020526.html (次回コラム配信後)

 【広河隆一 東京 25 日】

 日本に戻って来ました。

 すぐに大阪へ行ってニコンサロンの写真展と講演をして、東京に戻ってき
ました。

 20 日に『SWITCH』と岩波新書『パレスチナ 新版』が出ました。見ていた
だけましたか。岩波新書は発売の 2 日目に増刷が決まりました。紀伊国屋
のレジの横に積んであるという話も聞きました。関心の高さが尋常ではない
ことを表しています。

 ところで、『パレスチナ 新版』に誤りが見つかりました。目次のうしろ
にあるヨルダン川西岸地区の地図で、下にある説明文の自治区 A と自治区
B が左右逆になっています。正しくは濃い網が A で薄い網が B です。

 これから『週刊金曜日』(6 月 7 日発売号) の原稿を書いて、写真集の準
備をして、火曜日にもう一度、パレスチナの取材に戻ります。

 さて、今回の取材で感じたことを、少し書いておきます。

 イスラエルが撤退したと報じられてから、ずいぶん経っていますが、多く
の道はイスラエル軍によって封鎖されていました。ナブルスに行きました
が、町に入る大通りを、パレスチナ人は通過することができなくなってい
て、すごい回り道をして行くのですが、ここも車の通行が禁止されていて、
5 キロほどを歩いて越えなければなりません。大勢の人々が通過していまし
た。赤ん坊を抱えた夫婦も、老人もいました。

 ところが「ユダヤ人だ」という声に、みんなの顔色が変わり、立ち止まり
ました。見るとイスラエル軍が道を封鎖しています。誰も通過できません。
途方に暮れた人々が立ちつくしています。

 私は近付いて「ジャーナリストだ!」と叫んで、プレスカードをかざしま
した。イスラエル兵は手で止まれと合図します。私は更に少し進んで今度は
ヘブライ語で「ジャーナリストだ!」と叫びました。

 すると驚いたことに、イスラエル兵は軍用車に乗り込んで、バックしたの
です。人々の顔が輝きました。

 私が叫んだからといって、彼らが引くはずはありません。偶然が重なった
のですが、じっとイスラエル兵が引くのを待つのではなく、前に出て対峙し
たことが、精神的にずいぶんいい影響を与えるのだなと、感じました。

 ところで、これ以上の報告を送る前に、「ユダヤ人だ! 気を付けろ」
「ユダヤ人だ! 殺されるぞ」などの言葉を多く聞いたことを伝えておきた
いと思います。

 パレスチナ人からは、「イスラエル兵だ」という言葉よりも、「ユダヤ兵
だ」「ユダヤ人だ」という言葉の方をよく耳にしました。

 ジェニンでもどこでも、「ユダヤ人が来た」「ユダヤ人が殺した」「ユダ
ヤ人は残虐だ」という言葉を聞きます。「イスラエル兵が来た」「イスラエ
ル軍が殺した」とは言わないのです。

 私の心の中では、こだわりが残ります。「ユダヤ人が」というと、「そん
なユダヤ人ばかりではない」と言いたくなるのです。

 実際、イスラエル兵のほとんどがユダヤ人であることに違いはないのです
が (ドルーズ派イスラム教徒が国境警備兵に入っています)、「ユダヤ人は
人殺しをする」「ユダヤ人は残虐だ」というようにはユダヤ人という言葉を
使いたくありません。

 パレスチナ人たちは、今現在ユダヤ人に殺されているのですから、彼らが
そのように言うのは仕方ないのかもしれません。彼らにユダヤ人をイスラエ
ル人に言い換えるよう言うことはできません。

 しかし同僚のジャーナリストたちが、そのような言い方をすると、私は非
常に抵抗します。私の子供 2 人は、イスラエルの法律ではユダヤ人なので
す。「ユダヤ人は残虐な人間だ」とか「ユダヤ人は戦争を好む」という言葉
は、いつか「ユダヤ人を海に追い落とせ」という言葉に結びついていきま
す。ヨーロッパではユダヤ人差別が台頭しています。

 しかし今、パレスチナの現場で起こっていることは、イスラエルという言
葉とユダヤ人という言葉をいっしょにすることに、役立ってしまっていま
す。

 イスラエルでは、「ユダヤ人が自爆テロでどんどん殺されていく、だから
世界のユダヤ人は、イスラエルを支援しなければならない」という声が大き
くなっています。そうしたときにイスラエルの占領政策を批判する人に対し
ては、多くのイスラエルのユダヤ人は、「ユダヤ人差別主義者だ」と言いま
す。このような意見が新聞に満ち溢れています。「いいや、そうではない。
イスラエルを批判する声にも耳を傾けなければならない」という声も掲載さ
れますが、それはハアレツ紙などの良識派の新聞だけです。

 ところでイスラエルの世論調査では 67 %が、67 年の第 3 次中東戦争の
前の国境線まで引き下がるべきだと考えているといいます。これはラビン元
首相でさえ言わなかったことです。

 この人々の多くは、同時に、シャロンの戦争を支持した人々でもありま
す。

 人々はパレスチナの独立を支持するという理由ではなく、イスラエルの安
全を守ると言う理由で、撤退すべきだと考えているのです。こんな人々は 3
ヶ月前には、きわめて少数派でした。なぜ急に、多数派になったのでしょう
か。それはおそらく自爆テロのせいだと思います。

 自爆テロは防ぎようがないと、イスラエルのユダヤ人は、いやというほど
思い知ったのです。武力ではどうしようもないと考えたのです。そしてこの
動きを制するために、右翼である与党のリクード党は、「パレスチナ国家の
建設を支持することを禁止する」というタガを、シャロン首相にはめまし
た。しかしシャロンはリクードよりも世論を選びました。政権に残るために
一番必要なのは、世論の支持を得ることだというわけです。この結果、どの
ような動きが起こるのか。

 間もなく、答えが出るかもしれません。

パレスチナ 新版 (岩波書店)
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/43/8/4307840.html

パレスチナ 新版 (bk1)
http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi?aid=p-hprs14045&bibid=02176493


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■ 雑誌掲載予定
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http://www.hiropress.net/info/

 広河の写真と記事が、下記の通り、雑誌掲載されます。

● 週刊金曜日 No.414 (6/7 発売)
  「ナクバ (大破局)」広河隆一

週刊金曜日
http://www1.jca.ax.apc.org/kinyobi/


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■ 講演予定
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http://www.hiropress.net/info/

 下記、公開講座の 1 日目に、「メディアが伝えたこと・伝えなかったこ
と」と題する広河の講演が予定されています。

東京情報大学 公開講座
『9・11』後の世界を考える
http://www.rsch.tuis.ac.jp/~komiyama/cpn/koukai.html

日時    6/22 (土) 14:00 - 17:00
      6/23 (日) 14:00 - 16:30

場所    千葉市若葉区谷当町 1200-2
      東京情報大学 総合情報センター棟 メディアホール

詳細 /   平成 14 年度前期公開講座のお知らせ (東京情報大学)
申し込み  http://www.rsch.tuis.ac.jp/~komiyama/cpn/koukai.html

問い合わせ 東京情報大学 教務課
      Tel: 043-236-4607
      E-mail: kyoumu@affrs.tuis.ac.jp

● 招待講演
メディアが伝えたこと・伝えなかったこと

講演日 6/22 (土)
演者  広河隆一

大学への道のり (東京情報大学)
http://www.affrs.tuis.ac.jp/~nyushi/entrance/pathway.html


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