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【エルサレム 31 日】
エルサレムの町を歩いていて、「シャロン・ロデフ」と壁に書かれた落書きを見つけてぎょっとしました。同じ言葉が、ラビン暗殺の前に広まっていたからです。「ロデフ」は宗教的な言葉で、「神を裏切った者」をさします。そしてこの言葉は、神がその殺害を認めたことにもなるのです。
ラビンは和平を押し進めようとして、極右過激派の宗教青年に暗殺されました。今、同じ言葉がシャロンに投げられているのです。
アメリカの圧力のもとに、シャロンはパレスチナ国家独立に言及し始めました。アメリカの目的はイラクの石油ですから、その権益を手中にするには、どうしても中東諸国のバックアップが必要で、そのため今「パレスチナ独立」が必要です。「アメリカが中東和平に本腰を入れ始めた」というニュースは、「アメリカによるイラク支配が近付いた」というふうに読むべきなのです。
ところでイスラエル世論は今、67 %が占領地からの撤退を支持しています。人々はパレスチナ独立を支持しているわけではなく、自爆テロから解放されるために、占領地を手放したいのです。そして閉鎖的な強固な国境を求め始めているのです。
先日、イスラエルの石油・ガス備蓄基地があわやのところで大爆発するところでした。爆弾を仕掛けられたタンクローリーが基地で爆破されたのです。大爆発が起これば
10 万人が蒸発してしまうところでした。イスラエルのユダヤ人の恐怖は大変なところにいっています。それがパレスチナ問題の「解決」をシャロンの政府に求めることになったのです。
アメリカの圧力と国民の圧力のもと、シャロンがパレスチナ国家に言及しました。しかしそれに対して、大イスラエルを唱えるリクード党右派が反対し、右派宗教政党が猛反対しています。シャロンはこうした反対派を切り捨てる作戦に出ました。
今日もイスラエル軍が占領地の町に侵攻しています。昨日、難民キャンプでインタビューしていたら、急に軍が入ってきて、外出禁止令を発動しました。主要な町の封鎖が続いています。
しかし強硬な占領政策を続ける一方で、シャロンの政府が揺れ動いています。そして右翼過激派がシャロン暗殺をにおわせる言葉を壁に書き始めたのです。
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