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【明大前 6 日夜】
2 日に帰国し、4 日に新宿ニコンサロンで、フォトシティさがみはら入賞作品展の仕込み、そして昨日
(5 日) から、その写真展が始まりました。
さきほど「国境なき医師団」の仕事もされている写真家の倉持悟郎さんから、特に最初の
1 枚のカラー写真が素晴らしく、印象に残ったと、ていねいにお電話を頂きました。チェルノブイリ被災地で出産した若い母親が、赤ちゃんに母乳を飲ませている写真です。
数年前ベラルーシでは、80 人の母親を選んで母乳の放射線検査をしました。すると全員の母乳から放射性物質が検出されました。チェルノブイリから遠く離れて、土地が汚染されていない町の母親の母乳も汚染されていました。これはベラルーシ国内に流通している食品の汚染のせいです。今なお立ち入り禁止の高濃度汚染地で生産された穀物や野菜が持ち出されて、売られているといいます。それを知らない人々が食べて、体内汚染が進んでいるのです。
この母親の写真を撮ったときのことはよく覚えています。絞りをほとんど開放にして、スローシャッターで撮影しました。部屋の中が暗かったからです。
全部で 5 カットぐらいシャッターを切ったでしょうか。そのうちの 1 カットは、斜めになった顔に光があたり、不安と喜びの母親の表情になりました。
一昨年 12 月、テレビ朝日が「素敵な宇宙船地球号」の新聞全面広告をうったとき、この写真が大きく用いられたことをご記憶の方もいらっしゃると思います。
そのあと何人かの方から、この写真を譲っていただきたいとご連絡を頂きました。この写真が、この時代に勇気を与えるとおっしゃってくださったのです。
そのうちに時間の余裕ができたら引き伸ばしに出したいとお答えして、そのままになっていますが、今回の写真展をきっかけにして、希望者が増えましたら、作業にかかってもいいかなと思っています。
新宿の入賞作品展では、このカラー写真からはじめて、後はモノクロームの廃墟と病気の子どもたちの写真が続きます。そして廃墟に巣を作るコウノトリの写真で終わります。
写真展は 15 日まで、新宿西口の小田急ハルク前、新宿エルタワー 28 階にあるニコンサロンで開催されています。8
日には 6 時から写真展会場で、私がフォトジャーナリズムについての話をします。是非いらっしゃってください。
そして写真展が終わったら、私はまたウクライナと、イスラエル・パレスチナの取材に出発したいと思っています。

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